監督の“ひとり言”2018?昨日(3/26)行われた「センバツ高校野球」の第1試合(下関国際 vs 創成館)は、地味ながらとても面白い試合だった。私にとって、何が面白かったかは以下のとおりである。■バッティングの違い【下関国際】1?9番まで、打席内で「極端にベースに近く立つ」ことが徹底されていた。相手ピッチャーに対し、インコースに投げにくくさせつつ、真ん中から外側(アウトコース)をセンター方向へ強く弾き返す。【創成館】下関国際とは対照的に、ベースから少し離れて立ち、「思い切り踏み込んで」強くスイングする。(1?9番とも)そして、2ストライクに追い込まれた後は、ベースに近く立って「ノーステップ打法」で粘り強く食らいつく。■配球の工夫【下関国際】エースは大柄な本格派ピッチャーで、145km/hを超える速球が武器なのだが…試合序盤は、2ストライクに追い込んだ後、相手打線のノーステップ打法で粘られるなど、少し苦しんだ。でも、試合中盤からは威力ある速球で2ストに追い込み、ノーステップ打法ではタイミングが取りづらいカーブ・スライダーを中心に配球を組み立て、相手打線を的を絞らせない。【創成館】極端にインコースを詰めて立つ相手打線に対し、試合序盤はインコースに投げ切ることができなかったのだが…死球を与えてしまうことを怖がらず、しっかりと内角外角を丁寧に投げさせた。試合中盤は、大型左腕のエースもしっかりとインコースに投げきって、相手打線に連打を許さない。そして、試合終盤からは変則ピッチャーがリリーフ。このピッチャーは、スリークォーターとアンダースローを相手打者やカウント別に変幻自在に投げ分け、相手打者を翻弄する。■機動力【下関国際】とにかく、第1リードがメチャクチャ大きい。相手ピッチャーが大型左腕だったということもあったからかもしれないが、それにしても呆れるくらい大きい第1リードでピッチャーにプレッシャーを掛けることが徹底されていた。そして、癖を盗んでいるかのような素早いスタートを切り、相手の強肩キャッチャーからいとも簡単に盗塁を成功させた。ランナーが出塁すると、盗塁、エンドラン、バスター、セーフティスクイズなど、とにかくベンチが動いてくる。何をやってくるかわからないだけに、守備側が少しミスをしてしまうと、簡単に失点してしまう機動力攻撃だったと思う。【創成館】こちらも俊足のランナーが多く、かなり機動力を使ってきたのだが…創成館には「盗塁のサインが無い」らしい。「この1球で行け」というのは難しいから…というのがその理由らしいが、逆に「第2スタートがスムーズに切れたら盗塁して良い」を徹底しているとのこと。でも、選手達はやみくもには走らない。「アウトカウント」や「ストライクカウント」などの試合状況を判断した上で、でも思い切り良く盗塁を仕掛けてくる。といっても、逆に「ここは走るな」というサインがあるとは思うのだが…■試合結果試合結果は、3:1で創成館(長崎)が勝利したが、最終回に一死満塁の大チャンスを作るなど、負けた下関国際(山口)もかなり良いチームだった。この好ゲームは…「与四死球が少ない」「守備が堅実」「状況判断の良さ」そして何より、両チームとも…「チームとしての“目的意識が徹底”されていた」ところが本当に素晴らしかったと思う。随所に「面白い駆け引き」がある、本当に見応えのあるナイスゲームだった。バッテリー vs 打線バッテリー vs ランナーバッター vs 守備位置監督 vs 監督etc.やっぱり、野球は“本当に”面白い?(^_^)By 平山
