[All:14] 監督の“ひとり言”2017?

監督の“ひとり言”2017?

今月4日に、リタイヤした大谷翔平に代わって、ソフトバンクの「武田翔太」が侍ジャパンに追加召集された。

2014年の日米野球で初めて日本代表のユニフォームに袖を通してから、昨年の強化試合まで8試合に登板。20回を投げ、投球回数を上回る22奪三振、防御率1.35と成績は申し分ないのだが…

それ以上に、バッターと自分で「駆け引き」 できる“頭脳と度胸が良い”ピッチャーだけに、私個人としてはとても嬉しい思いである。

以下に、武田翔太とはどんなピッチャーなのかを簡単に紹介する。

■武田翔太
(福岡ソフトバンク)

昨年11月、侍ジャパンの強化試合に選ばれ、今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場も有力視されていた。

本来、そんな立場であれば例年より始動を早めるものだが、武田はそうしなかった。

「WBCの開催期間っていつもならオープン戦の時期だから、その頃であれば肩はできあがっているんで、僕はいつも通りシーズンに合わせてやろうと思うんです」

そうは言っても、NPBとWBCの公式球を併用しながらトレーニングを行い、最低限の準備は怠っていない。

だから、1月24日に自分がWBC日本代表から漏れても冷静に春季キャンプを迎えることができたし、日本ハムの大谷翔平が怪我で出場を辞退したことで追加召集されても、困惑しなかった。

武田は2年連続2けた勝利し、次代のソフトバンクのエースと呼ばれているが、その右腕にはその期待に応えられるだけの武器が存在する。

球速が110キロから124キロの「カーブ」である。

武田のカーブは、ふわりとボールが上昇したかと思えば、打者の手元で鋭く落ちる。

周りはこのカーブを「ウイニングショット」と言わんばかりに称賛するが、本人からすれば「あまり得意ではない球種」だという。

本人の得意球は「横のスライダー」で、カーブは打たれてもいいと思っているらしい。

打たれてもいい…

武田は、このカーブをキャッチャーと相談して「わざとヒットを打たせる」。

右投手である武田が投じるカーブは、右打者の内角から真ん中低め付近へ投じられることが多い。

球速をストレートより20キロ以上遅くし、相手打者を誘発するのだ。

サードゴロならベスト、三塁線のファウルでもカウントを稼げる。

自チームが優位に試合を運べているのなら、最悪、レフトへの安打や本塁打でも構わない。

ここで重要なのは、相手に「引っ張らせること」だ。

武田がこう自分で解説している。

「もし、カーブを外角に投げてしまったら、調子がいいバッターならライトに流されてしまう。でも真ん中低めに投げればほとんどのバッターは引っ張ってくれる。調子がいい選手の体を開かせフォームを崩すことが本当の目的だ」

『大事な場面でしっかり打ち取るために、ここでは打たせておこう』と、餌を撒く。
(フォームを崩すために…)

武田の右手から放たれたボールがふわりと浮く。

そして、強打者が「待っていました」とばかりにカーブを引っ張り、「見たか!」と拳を挙げてヒットを放った自分を誇示してみせる。

だが…

そんな打者のリアクションを眺めながら、マウンド上の武田はニヤリと笑っている。

この勝負に勝ったのは、一体どっちだ。

これが野球の駆け引きの醍醐味であり、この男は「侍ジャパン」には絶対欠かせないと私は思う。
(^_^)

P.S.
武田は、将棋も相当な腕前だそうだ。
相手と先を読み合って駆け引きするのが面白いとのこと。
私もいささか自信があるだけに、一局お願いしたいところである。

By 平山

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